心屋流に恩義を感じつつ、今は離れた者です。

3年前、
仕事に行き詰まってた時にこちらを読んで気持ちがラクになり。
その後心屋のセミナーへ7か月間通い、
さらに自分の心を開くことができ。
授業の一環で、
ご本人にも会いました。


【心屋流の良い点】こむずかしい心理学を、
平たくわかりやすく語ってくれる。
ある程度は再現性があり自分に取り入れることができ、
まじめな性癖を改善することができる。


【心屋流の疑問点】ご本人と対面して「なんだか魅力的じゃないな」と感じました。
恩を感じてたので最初はふしぎに思いましたが、
次第に解りました。
彼は結局のところ「気が弱い自分から逃げている」んだなと。
他のレビューに散見されるような「どこか高圧的な雰囲気」というのは、
そこに起因するのではないかと。


心屋流のコミュニティに集まる人々も、
そんな感じです。
気が弱い自分から目をそらして傷をなめあうか、
その反動でヘンに居丈高になるか。
そういうブレがあるから、
幸せそうじゃないんですね。
顔は笑っていても、
目がどこか曇っている。


せっかく心理学の知恵をつけたのに、
これじゃあもったいない。
例えて言えば「心屋流という洗剤で衣類から汚れをはがすことはできた。
しかし排水溝が閉じているために、
えんえん洗濯槽の中をグルグルしている」・・。


その後は、
心屋流から距離をおいて今に至ります。
心理学だけでなく仏教の知恵も取り入れてみようと修行的なことに身を投じた結果、
「自分の気の弱さを直視し、
そこから逃げることをやめる」境地に達することができました。
つっぱった態度をとることがなくなり、
弱い部分を素直にさらけ出せるようになった次第です。


ということで、
本のレビューとしては「気が弱くてまじめで行き詰まっているヒトが、
とっかかりとして読む」のはアリだと思います。
その後は「自らの心がけ次第」かなと。
オイシイ部分だけ取り入れて、
自分の弱さを直視できなければ、
宝の持ち腐れに終わるでしょう。