登場人物が薄っぺらい

原因不明のトラブルで自分に疑問を感じたレプリカントが逃亡し、

協力者の手助けを得て新天地へ旅立とうとするが、

協力者を追跡部隊に殺されて、
復讐に舞い戻る。

ただ、
それだけの話。


登場人物たちの背景説明がほとんどなく、

ブルース・ウィリスは出涸らしの三流悪役にしか見えないし、

刑事は思い込みが激しいだけのトリガーハッピーにしか見えないし、

物語の鍵を握る技術者は苦悩を匂わせるも、
主人公を作った理由が軽過ぎる。


極めつけに、
ぽっと出のハッカーが主人公をアップグレードし、
ウィルスでヴァイスを崩壊させるが、

これも説明がまったくないので、
アップグレードの効果はまったく分からないし、

ウィルスも赤い文字列の流れるウィンドウが沢山開かれるだけで凄さが伝わってこない。


監督が、
代償行為は犯罪を助長する派で、
古いマスタングが好き、
というのがこの映画から読み取れるわずかなメッセージです。