全ての世界文学好き、読書好きへ

"要約されたものが、
私たちが本を読む時に見るものであり、
私たちが世界を読み解く時に見るものだ、
"表題どおりに、
本を読む時に人に何が起きているかを著名ブックデザイナーが丁寧に解きほぐす本書は視覚的な面白さだけでなく『灯台へ』などの古典名作ガイドとしても読み応えがある。
‬

個人的には、
その分厚さに最初は躊躇したものの、
ページをめくると流石はブックデザイナー。
既読の世界文学の古典名作を題材に実験的なページで語られる【本を読む】という一見シンプルな行為への問いかけが、
科学というよりゲーム的にパラパラと読みやすく見せつつ、
実は深く深く考えさせられる事に驚かされました。
うん。
文字だけでは伝えきれない紙の本の魅力や可能性を感じさせる一冊ですね。
素晴らしい。
(後、
文学作品の映画化などで、
読書そのものではなく俳優のイメージで安易に刷り込まれてないか？的な問いかけにもドキリと)

全ての世界文学好きや、
読書好きへはもちろん、
zineやフリーペーパーなどの紙の本をつくっている人にもオススメ。