異なる文化が混じり合う、その果てに

富野由悠季監督の名作、
∀ガンダムのデザインが如何にして出来上がっていたかが解る一冊。

デザイナーは「ブレードランナー」のあのシド・ミード。


旧来のガンダム的なMSデザインのシド・ミード的解釈を経てのリビルド的作業、
これは単に新シリーズのMSデザインではなく完全に0から新しいものを作り出す創造です。

現在において尚、
シド・ミードのようなニュースタンダードとも言えるMSデザインを行った例はありません。


シド・ミードのメモや制作スタッフのメモのやり取りなんかも掲載されていてどれだけの困惑と興奮の中でデザインが決定されていったかが手に取るようにわかります。

日本とアメリカ、
太平洋を挟んで遠く離れた全く文化的素地が違う2つの価値観がぶつかり合った結果は、
デザインだけに留まらず本編シナリオにもその影響を及ぼしているのではないでしょうか。


復刻版が出た今が蝶オススメ。
プレミア付いちゃってたからね。