本書の主旨はよく分かりますが -----．

私も原発を嫌います．再稼働するのは人のとるべき道ではないと断じます．本書には社会を原発をゼロに向かわせる道筋が詳しく述べられています．しかし肝腎の民意は今ひとつ立ち上がらないように思えます．フクシマと呼ばれほどの災厄を経験しながらこの国は反原発へと向かわず，むしろ再稼働へと行政は進んでいる．フクシマが二度と起きないようにするには原発ゼロにするしかありません．それには再稼働反対の意識がまず行政を動かし，本書に示されているような手順に従い実行されなければなりません．しかし何事も経済が優先される社会では本書は画餅のようなものです．70年前，この国は大国アメリカに戦いを挑み，結果この国は廃土と化した．今またフクシマを内包する原発に再挑戦しようとする政府を私は信じられません．