前半で「神話」の実態を暴き、後半で処方箋の概説
 セルジュ・ラトゥーシュの本が難物で読みこなせなかった私にとっては、
恰好の脱成長/減成長(d’croissance)入門書となってくれた。
前半では、
経済成長(GDP膨張レース)を支持する様々な言説を取り上げ、
具体的なグラフを出し乍ら解り易く、
それらが如何に根拠の無いものであるかを論証していて、
この部分だけでも読む価値は有った。
要は「GDPが増大しても私達の暮らしが良くなる訳ではありませんよ」と云うこと。
私から見れば、
今の日本では右の人も左の人も、
高度経済成長期の夢を虚しく見続けていると云う点では同じ穴のムジナで、
もうそんな減少しつつあるパイを皆で取り合う様なシステムは先行き無理だらけに決まっているのだけれども、
今だに「経済成長を実感出来ますか?」なんて無意味な街頭インタビューがテレビで垂れ流されている現状を見るに、
政治家や経済界の人達だけがそうした幻想を追っている訳ではないのだろう。
「何が何でも経済成長は絶対必要」と思い込んでいる人は、
一度頭を冷やす為だけにでも、
本書を手にとってみて欲しい。


 後半は Flourishing(定量的な増大だけでなく、
定性的な面でも繁栄すること。
客観的な幸福感を測る表現)な未来を築く為に何を指数/価値とすべきかについて様々なアイディアが出されているのだけれども、
こちらは正直ちと散漫な印象が拭えなかった。
でかい制度改革の話から日常生活態度の変化に至るまで(共生的なエネルギー・「ツール」の開発やら減成長に合わせた教育・福祉・国土作りやら質を重視した企業の在り方やら)、
実に多岐に亘る諸問題が不可分に繋がっているのは解るのだが、
読み進めていてどうも大きなひとつの流れとして纏まりが見えて来ない。
まぁ個々の話題ひとつ取ってみても、
それだけで本が何冊も書ける様なものばかりなので、
この分量で良くこれだけ詰め込んだものだと言えなくもない。
駆け足が嫌な人はそれぞれ他の本で補完しておきましょうと云うことなのだろう。
最前線の話題は模索中なのが当たり前なので、
議論の叩き台として、
また種々の問題の全体像をイメージする為の試みとして、
本書を活用して頂きたい。
経済成長神話の終わり 減成長と日本の希望 (講談社現代新書)

その他の感想

私も泣かされました。それでも必要な本なんだなあ、この本が。
物は悪くないけれど
全ての曲に癒されます
今でも陳腐化していない
無理のないデザインリノベに共感
本体裏の窓を開けましょう
これはねえ、うまいです
値段からしても最高です。
迎撃!トラック泊地強襲を艦娘視点で追体験
昔あったかな?
語句が難しい…
気休め?
ストーリーが短い
おもしろく勉強になる
ちょっと大人しめなprintemps
小さくてかわいい!
待っていた!秦さんの声だけのスプリングハズカム
さらふわ
FUJI X10に使えました。
確実に買った方が良い!!!
すごく参考になる一冊でした
RE関連の話題をほどよく広く深く取り上げている
一般家庭だとこれで十分すぎると思います
車にピッタリ!
とても良いコンパクトデジカメです。
チャック
入門にはおすすめ、しかし古参ユーザーには・・・
夏休みの工作として。
期待のGE新作
6階建ての物欲タワー
戻る