とっても親しみやすく懐かしい感じがするのに、でも絶対に他にない魅力の映画

日本版のジャケットやポスターを見ると、
どうしても60年代のヌーベルバーグ映画のイメージで語りたくなりますが、
モノクロ画面の中、
ＤＡＶＩＤ　ＢＯＷＩＥの曲にのせてニューヨークの街を疾走する主人公の瑞々しい姿はとっても新鮮で、
今までにない新しい映画を見ている気になります。
ここ何度もリピートして見たくなりますねぇ！
北欧とかの独特の雰囲気のあるガールズムービーや、
ヨーロッパ映画のミニシアター系によくある雰囲気の映画なのですが、
主人公がパリに弾丸旅行に行ったシーンでも、
決してフランス映画っぽくならないのは主人公が愛すべきガサツでダサめのアメリカンガールだからでしょうか？ここでHOT CHOCOLATEの気の抜けたファンクがかかっているセンスもまた抜群。

そしてあの“オホーイ・セクシー！”という知り合いへの声のかけ方は絶対に機会があれば真似したくなるのは必至。

そしてこの何とも不思議な映画の題名が、
最後の最後になって意味がわかってスコン！とそこで終わる潔さ。
ここ、
主人公の相変わらずのガサツなキャラクターが微笑ましく思えて最後の最後にますます彼女が大好きになりますし、
彼女のこれからの毎日に思いをはせられるようなエンディングで本当に洒落ています。