ブライアンの想いを乗せてカー･アクション映画ここに極まる

相変わらず今回も｢カーアクション専門映画｣の看板に恥じない、
ストーリーよりド派手な演出重視、
馬鹿馬鹿しい程の大仕掛けとキレキレアクションの連続に、
またもや時を忘れる面白さ。
このシリーズのスタッフは本当に凄い！
ポール･ウォーカーの穴をどう埋めるのかが最大の懸念だったが何とか凌いだ様だ。
恋人や部下にはドムの相棒は務まらないのは自明、
取った手段がホブスと同じくドラゴンボール方式とは恐れ入った。
戦闘力ではジェイソン･ステイサムが埋め、
カート･ラッセルに加えヘレン･ミレンが参戦して抑え役の食えない年寄りが更に充実、
無法者クリントの息子のスコット･イーストウッドが異色の堅物役リトル･ノーバディだったとは悪い冗談だ。
恐らく日本の漫画やアニメに影響を受けたと思われるスタッフの遊び心が随所に光る。

第一作からここまでの人気シリーズに育てた｢ポール･ウォーカー演ずるブライアンに代わりは居ない、
だから皆で埋める｣、
この強い拘りがファンに好感された筈だ。

但し、
豪華な役者を揃え過ぎて、
｢社会の吹き溜まり、
犯罪者達の不揃いな異才チーム｣の持ち味だけは今後も壊さずに願いたい。
新生シリーズでのドム･ファミリーの爆走が今後益々楽しみだ。

GT-Rがブライアンの永久欠番車輌となったとしても･･･。