作者の挑戦を見届けたい
確かに、
8巻を境にストーリ展開が低調気味なのは否めない。
大きな要因の一つはもちろん、
トルフィンが不殺を誓ったから、
である。
トルフィンはもはや、
あえて戦場に出向くような事はしない。
主人公が血なまぐさい修羅場をできるだけ避ける以上、
物語もまた戦闘からできるだけ遠ざかり、
緊迫感も薄まる。
そして作者はそれを十分承知の上で漫画を描いている。

これは作者の挑戦といえるだろう。
もちろん、
今までにも主人公が不殺を誓った物語などたくさんある。
「るろうに剣心」や「トライガン」などがそれにあたるが、
この作品との決定的な違いは、
主人公がしばしば戦闘を選択するという点である。
がっつり戦闘はするものの、
殺しはしない。
だからこそ、
先の不殺の物語は、
不殺のメッセージを込めるとともに作品を上質のエンタメたらしめてきたのである。

一方、
本作に関していえば、
主人公は、
そもそも戦闘自体を選択しようとしないのである。
あらゆる手の限りを尽くし、
できる限り戦闘を避け続ける。
さて、
「逃げる・戦闘しない」アクション漫画は果たして成立するのだろうか。

前述したように作者の幸村先生が、
作品に「非暴力」の思いを込めているのはいうまでもない。
そして「非暴力」に説得力を持たせるためには「非暴力=逃げる」こと自体をカッコよく描かねばならない。
例えば、
その挑戦の一つの表れが、
クヌートとの和平交渉時のトルフィンの「100発耐久」だろう。

作者はエンタメとしてはある種文法を無視したスタイルを貫き、
かつエンタメとして成立させようと試行錯誤しているのである。
そして、
ぼくはその挑戦を正当に評価したい。

確かに物語展開に関していえば、
ガルザルのエピソード余計だろとか、
あれでクヌートが接収をやめるなどぬるすぎるだろとか、
ヒルドとの決着も御都合主義が過ぎるんじゃないかとか、
不満点はいくつもある。
だが、
ぼくは作者の挑戦を、
トルフィンの戦わない戦いを最後まで見届けたいと思う。
ヴィンランド・サガ(20) (アフタヌーンコミックス)

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