臭いものにフタ

少年誌特有のダークバトルファンタジー。
あまり暗くなりすぎないようにときおりコミカルな演出も挟むなど、
心配りができているアニメです。
少なくとも観ているものを引きつける求心力はあります。
ただ第1話の胸糞演出はなかなかの博打でした。
これで取りこぼしたお客さんもたくさんいるでしょう。
でも逆に注目を集めて取り込めたお客さんもいるでしょうし、
トントンというところでしょうか。


低評価をしている人はだいたい1話目しか観ていないということを留意して、
視聴を迷っている方はぜひご自分の目で判断してほしいです。
amazonのたいていの評価は信頼できると思っていますが、
この作品に関しては第1話に対する唾吐きが全体評価を歪ませている、
と個人的に思っています。


これは蛇足ですが、
4話に対する感想で、
「主人公はいじめられても仕方がない」みたいな意見を見たときは、
第1話を見たときよりぞっとしました。
あがり症で会話のキャッチボールにしくじっただけで強姦されていいはずがありません。
フィクションにおいて邪悪さを描くのは大切なことです。
こんなふうに現実に存在する、
私達が見ないフリをしている邪悪さを炙り出すのですから。