居場所はどこにある？

いきなり試練に立たされる主人公（緒花＝おはな）。
居場所を失い、
身を寄せた先で受ける冷たいしうち。
「仕事なんてしたくてここに来たわけじゃないのに」。
廊下を拭き掃除しながら涙が落ちる場面に胸を締め付けられる。
それが物語の最後で、
同じ廊下の拭き掃除を、
それをする必要もないのにしながら言うのだ。
「お世話になりましたって、
ちゃんとお別れがしたくって」。
今度はおかみさんの目に涙が・・・。
同じ行動に正反対の意味を持たせた全26話のドラマチックな展開。
緒花にボーイフレンドが言った言葉がこの物語の全てだ。
「居場所ってもともとそこにあるものじゃない、
自分で見つけて自分で創っていくものなんだ」。
花はそれぞれの場所で咲く。
心を揺さぶられる素晴らしい物語だった。

仕事には真剣に向き合うこと、
恋には一途になること。
民子の存在が主人公を大きく成長させる。
苦労しているせいか、
同い年でもひとまわり大きな存在に感じられる民子は緒花にとって大切な友人なんだね。
そんな緒花の姿を見て結名が心を入れ替える。
影響しあう友人たちの姿がとっても可愛くて、
すがすがしくて、
頼もしい。

・・・・・主演声優の伊藤かな恵さんが良いと思ったので、
他に私の知っているアニメはあるかなと調べたら「イカ娘」に出てくる「ド変態・早苗」だった・・・。
ドラマチックが止まらない。