鑑賞中、幾度となく虚無感に襲われる

べつにジブリのオマージュはいいんですよ。
話が動き出したら風が吹いたりとか竜の巣が出てきたりとか、
殆どギャグですけど。
ただこれらが作劇上、
必然性がまるでなくて只のコラージュにしかなってないので全く心が動きません。
演出も緩急が無くて、
淡々とし過ぎなのもコラージュ感に拍車を掛ける。
箒で空飛んでも別の世界へ行っても全くわくわくしないもんなあ。
脚本も酷いもんで台詞が全部説明になってるのは話になりません。
映像見なくて音声だけ聴いてても内容理解できますよ。
でっかいほうきを手にして「ほうきがおおきくて上手く掃けない…」って見りゃわかるわそれくらい。
ストーリーについては語るべきことが何もありません。
だって何も描いてないですもんこれ。
ただ単に事象が羅列されてるだけじゃないですか。
これを物語と呼んでいいのか疑問に思う程です。

なんというか、
宮崎駿の爪の垢を培養液に漬けてれば駿のクローンが出来ると思ってる似非科学者の実験モドキを眺めさせられてる気分になりました。
もっともその印象と違ってこのアニメの作り手って自分達が創作しているものを全く信じてもいなさそうですけどね…。