ギミックやディテールは見事だが精度に難あり

ギガンティックアームズ・アームドブレイカーの片割れ。
モデリングサポートグッズ初のバイク型モデルです。
単品版のこちらは黒を基調としたカラーリングがいい具合に高い厨二力を発揮しています。


バイクを銘打った形状ですが、
変形・合体する都合上、
実際は複数のブロックを組み合わせた代物で、
部位ごとに分解していくと中々に使い勝手のよさそうなパーツの集合体となっています。
そのまま真っ当にFAやFA:G達のバイクとして扱うも良し、
バラして装甲のように他のロボットに纏わせるも良し、
あるいは他のM.S.G.と組み合わせて全く別の乗り物をでっちあげるも良しと、
プレイバリューの高さは流石のコトブキヤです。

パチ組による色分けも次第点以上。
黒い部分の差し色が少々足りない程度です。
ポリキャップ除く全パーツがPS製で、
ホイール部分のクリアパーツはレッドか透明の選択式なので塗装派にも嬉しい仕様。

ギガンティックアームズの例に漏れず、
このキットも各部位にヘキサグラムを搭載しているので、
ヘキサギアとの相性も当然抜群です。
六角穴を三ミリ軸に置き換えるためのジョイント類も付属しているのでミキシングするうえで径が合わないという事態も起こりにくくなっています。


一方で各種軸の精度については手放しで褒められる物ではありません。

まずポリキャップは丸軸の径が不安定なのか、
組み立てている際に潰れてしまったものが僅かにあります。
それだけなら私の組み方が雑だったという話で終わるのですが、
軸に差し込んでも抜けやすかったり、
それに付随してスイング可動が困難だったりするのは流石に無視できない弱点です。
とにかく大量のポリキャップを使用しているだけに（およそ50前後）、
これは痛いポイント。

六角形の軸によるヘキサグラムの接続は程よい固さですが、
唯一六角軸と丸軸による二重接続（便宜上こう表記します）となっているホイール軸の部分はかなり固め。
構造上回しながら取り出すという事もできません。
パーツオープナー類の使用推奨です。