アルコール依存症の家族に対する一助として

ｃａｋｅｓで宣伝されていて、
気になって読みました。


私の父親もアルコール依存症でした。
亡くなって何十年もたつのに、
未だに縛られています。

我が家は母がいましたので、
お母様のエピソードはかなり辛く感じました。

あえて、
お母様のエピソードを省略しているので、
お父様の方にスポットがあたりました。
この本については、
それで良かったと思います。

多分、
お母様の事でも一冊描けてしまうと思いますけど、
これを一冊の本にするだけでも大変だったと思いますから、
描いて下さいとはちょっと言えません。


中盤、
作者がおつきあいする男性がすごい人です。
妹さんが健気です。
妹さんがいなかったらどうなっていたんだろう…。


アルコール依存症の治療については、
専門の機関に相談する事につきるので、
この本にそれを期待するのはちょっと違うように思いました。


セカンドレイプじゃないんですけど、
周囲の方々の悪意のない「正論」がかなりきついんですね。
こういう「正論」が人を傷つける事もあるんだよって、
知ってもらえる世の中になるといいと思いました。