“アメリカ版仕事人” パニッシャー入門にもぜひ！

パニッシャーは、
腐った社会のルールを巧みに利用し法で裁けない悪に天誅を下す仕事人です。
決して日本人として理解不能な話ではなくむしろ共感さえ覚える！
勧善懲悪モノが好きな日本人は気にいると思います。


パニッシャーを知らない人でも見られる内容で、
前置きや説明的なセリフなども無く掴みの良いスタートにぐっと惹きこまれます。

この作品はグロさを宣伝される一面もありますが、
表現が過激なだけで行為はサクッとアッサリ終了しますので後引く気持ち悪さはありませんでした。
（ホラー映画やスプラッタ映画じゃないですし、
逆に“超”やり過ぎ感が憎い敵に対しての仕置きとしての爽快さと、
観る側には痛々しさ等を感じさせません）

それよりもマンガのコマのようなカット、
シーンごとに特定のテーマの“色”で連ねられた映像美に感心しました。
それでいてスタント出身という監督ならではなのか、
アクションシーンの魅せ方もちゃんとカメラを巧みに使っていて役者と息の合ったコンビネーションで観客の息をつかせません。

主演のレイ・スティーヴンソンも無駄な動きが無く次々と行動を切り替えて大勢の敵を次々とパニッシュしていきます。
まさに痛快時代劇さながら。

しかも良い演技をします！クールで渋く、
完璧なまでにPUNISHERでしたが、
それでいて優しく悲しい目をしていて、
それがシリアスなシーンでは色々と訴えてきました…。
私は劇場で思わず貰い泣きをした稀な人間だと思いますｗ

劇場で観て、
ＤＶＤもすでに何度も観てます！
パニッシャー入門編としては勿論、
マーベル作品好きとしても時代劇好きとしても凄い楽しめます！オススメ！