PS2版経験者からすると「手抜きゲーム」

この作品ではじめて「いたスト」をプレイされる方は気にならないかもしれませんが、
本作品は13年前に発売されたPS2版にも劣るボリュームです。

キャラクター数もマップ数も減少していますし、
PS2版ではプレイできたスフィアバトルも削除されています。

またPS2版ではゲーム開始前に、
そのマップを俯瞰カメラで周る演出が挿入されていましたが、
それも削除されています。

プレイ中あまり注目しないマップの細部を見ることができ、
個人的にはとても好きな演出だったので非常に残念です。

それだけでなく、
カジノのミニゲームも種類が減ったうえに、
テンポもかなり悪くなっています。

CPUのテンポの悪いスロットやメタルスライム戦の画面を見せられても…。

ゲームスピードは設定で変更できますが、
カジノは速くなりませんね。

そもそもみんなでプレイするミニゲームでなければカットするという設定があっても良いのではと思います。

フルボイスということで、
各キャラクターに声優さんの声が当てられていますが、
誰がドラクエのキャラクターに声を求めているのでしょうか…
ボイスよりも優先させるべきものがあったと思います。


DQとFF、
国内2大RPGタイトルの30周年を記念した作品ということですが、
正直この2タイトルへの愛が感じられません。

PS2版、
PSP版の発売から10年以上が経過し、
ハードもPS4という最新鋭の機器でありながら、
ここまで作り込みの乏しい作品で、
30周年をお祝いしようと言うのでしょうか。

キャラクターのセリフは各作品の設定に準えてはいますが、
それぞれキャラ同士の掛け合いは当たり障りない"そのキャラクターじゃなくても良い"ような会話ばかり。

ここ数年のFFの手抜きぶりから見て取れる通り、
今のスクエニ(特にスクウェア)からは作品への愛が感じられません。

今後DLCでコンテンツ不足は解消されるのでしょうか。

そうだとしても、
DLCありきのゲームなんて絶対に間違っていると思います。


ドラクエ11がとても面白かったのと、
今作にシルビアが登場するとの事で購入しましたが、
とんだ期待はずれでした。