嵐が好きでも嫌いでもない男の率直な意見…

　男から見てだが、
嵐の五人には興味がほとんど無い。
かと言って嫌いじゃない。
気になるというわけではないけれど、
いつもテレビをつけたら誰かが出ているのでつい見てしまう。
覚えてしまう。
SMAPもそうだ。


　あれだけ人気があるジャニーズのタレントたちというのは、
たぶん奥が深いんだろう、
そうぼんやり思っていた。
なんとなく帯や、
タイトルに惹かれて買ってみたが、
本書がその謎の一片程度はひも解いてくれたように思う。


　他の人も書いているが、
大学の先生が書いているのでなんとなく説得力があるのかもしれない。
わたしも学生時代に読みかじった外国の哲学者の名前が出てきてしどろもどろになりながらも、
なんとか読んだという類の人間だ。


　しかし、
わたしなりにかもしれないが、
男でも嵐というグループを理解することがある程度できたように思えるのが不思議だ。
もちろんファンの女性から見るとわたしの理解なぞ、
ものの数には入らないかもしれないが。


　ともかく嵐を通して、
嵐に熱狂する女性たちや日本の社会を勉強することができたこと、
これは私にとって極めて大事な読者体験だったことをここでは強調しておきたいと思った。