色んなことを思い出させてくれる時計です。

この時計と再会できたのは35年ぶりくらいだと思います。

小学校2年の時に床屋のおじさんがデジタル時計をしており、
初めて目にした私は　すごい！　と心の中で思っていました。
そんな私におじさんは「今は珍しいけどもう少ししたら誰もが持てるようになる時代がきっと来るよ。
」と言っていたのをハッキリと覚えています。


おじさんの言葉が現実となり、
そして中学3年生の時にこの時計を親父に買ってもらいました。
デジタル時計を初めて手にした私は意味も無くライトを点けたり、
バンドの調整をしたり、
毎日１１７に電話しては時間を確認したり合わせたりしたものです。
カレンダーの最終日が1999年12月31日と説明書に書いてあったと思います。
その時自分はちゃんと生きてるかな？何してるのかな？と未来のことを考えたりもしました。


私は職業柄、
腕時計と疎遠になっていましたが、
最近になってその反動からか時計がとても好きになり色んな情報を見ている中でこの時計を見つけてしまいました。


あの時のデザインがそのままだ！！

衝撃的でした。
正直この時代にこの時計と再会するとは思ってもみなかった自分は何も迷うことなく購入しました。


商品が到着して早速開封し、
ベルトのスライドアジャストを見て思わずニヤケてしまいました。
あの頃と何も変わることなく仕組みもまったく同じでした。
何度も意味も無く長さを変えていたので説明書を見るまでもありませんでした。
早速自分の腕周りに合わせた後ボタンをいじってみました。
そうだそうだ！モードボタン押してって最後が時計合わせだった！だの、
そうだ！押してる間だけ豆電球が点いてたんだった！とか…色んなことを思い出し、
初めてこの時計と出会った時の感動が再び甦ってきて、
まるであの頃に時間が巻き戻ったかのようでした。


やっぱり格好良いな！これだよな！

って思いました。
自分は何故かCASIOの時計に妙に惹かれるところがあります。
その原点ってやっぱりこれだったんだなぁ…とつくづく思います。