物語は人を動かす

2017年の夏、
久しぶりに原爆ドームに訪問したことがきっかけでこうの史代さんの「この世界の片隅に」を読みました。

戦争の日常を描いたストリーに何故か引き込まれ、
他の作品を探したところこの本と出合いました。

かつての戦国時代、
大切な人を亡くした人々からすると、
もう二度と戦はしないでほしいと思ったことでしょう。
しかしながら経験していない世代からすると過去の歴史の教科書です。
第二次世界大戦の記憶も、
やがて歴史となっていくことでしょう。

しかしながら、
物語りの主人公に自分が投影できたとすると、
舞台の情景がとてもリアルに伝わってきます。
歴史と現代とを結びつける物語、
偶然出会った私も惹きつけられました。
戦争は良くないというのは簡単。
でもそれを自分事化出来ると、
もっとも強い説得力が生まれると思います。
物語は人の心を突き動かす。
引き続き素晴らしい物語を期待しています。