リア充

表紙の娘は「七海みなみ（みみみ）」です。
外見だけでなく性格もいい子です。
その、
みみみが苦しんでいることを知ってしまった友崎くんは・・・

人生を神ゲーに例えて攻略する、
という発想は実に素晴らしいです。
実際、
この本を読んでいると「なるほど、
そういうことか！」という気付きを得て、
とても勉強になります。
ただし、
リア充も良いのだけれど、
人生に大切な事は他にもあるような気がします。
なぜなら、
私が友崎君のことを本当にカッコイイと思ったのは、
彼が本気でキレて正論をぶちまけているシーンだったからです（１巻）。
だから、
私は、
友崎君は素のままでも本質的にカッコイイ男だと認識しています。
高校生の女子の中にも、
私と同じ価値観を持った人がいるかも知れません。
なので、
日南さん、
あんまり余裕を見せていると、
友崎君を誰かに取られてしまうかも知れませんよ？。


さて、
日南さんと友崎君は、
同じゲーマー魂を持ち、
共感しあっているものとばかり思っていましたが、
実は違っていたようです。
両者の間では、
勝負事に対する価値観が全然違うのです。
同じ負けず嫌いでも、
「他人に負たことが悔しいのか」、
「自分との戦いに勝てなかったことが悔しいのか」という点が異なっているのです。
これは、
２巻の中ほどに登場してサラッと通り過ぎてしまう会話シーンでしたが、
今後これが重要な伏線というか、
この物語のテーマになってくるような気がします。