一見、普通のストーリーだが・・・すごい！

ターセム・シン監督といえば『セル』が有名だが、
正直、
映像のみで映画としてはどうなの？と思った時期があった。

しかし、
この『セルフレス』はまったく逆と言える。

この期間に彼がどれだけ映画に賭けてきたのかハッキリわかる！

ごく普通の脚本で作った中級予算(あるいはそれ以下)で撮られた作品にも関わらず演出が抜群に優れている。

なので最後まで面白い！
しかも普通に面白いのではない、
凄く面白いのだ！

何があったのターセム・シンさん！と言いたくなるほど、
面白い。


完全にハリウッドスタイルとヨーロッパスタイルの融合に成功している。

記憶を入れ替えるというごく普通のテーマなのに、
ラストでは感動さえ呼んでしまう。


テーマもハッキリしていて、
まさに良質のSFサスペンスに仕上がっている。

ストーリーが平凡とかいう評価は出来るが、
ちゃんと観れば、
映画には台本以上に演出が大切な事を証明している。

これはオススメ！