名作の予感

優れたスポーツ漫画の条件の一つに「そのスポーツに馴染みのない読者にも簡潔にかつ分かやすく魅力と凄さを伝えることができる」というものがありますが、
ハイキューはそれらの条件を軽くクリアしつつ、
単純に続きがもっと読みたいと思える良作です。


２巻では部内対抗戦決着、
県ベスト４との練習試合（大王様がまた良いキャラすぎる）、
そして「烏野の守護神」との異名を持つリベロのチーム復帰とスピーディーに話が進むものの、
一癖も二癖もある登場人物達が徐々にチームとしてまとまっていく過程が丁寧に描かれていて、
１巻に引き続き何度も読み返したくなる密度の高い巻になっています。


そして冒頭では良作と書きましたが、
主人公は驚異的な身体能力を持ってはいても、
今はまだ技術的にも精神的にも未熟な高校一年生に過ぎず、
これから巻が進むにつれ成長をしていくことを考えれば、
将来名作と呼ばれる可能性も秘めた作品でもあります。
３巻以降も楽しみでなりません。