後悔と覚悟

今まで患者さん各々の症状と夫婦のエピソードがあり、
コウノトリ先生や各登場人物の過去等が描かれますが、
今巻では下屋先生が主役になります。


様々な面で悩み、
ある意味でコウノトリ先生や四宮先生の凄さを認識させる存在でしたが、
ある患者との診察において一生消えないであろう後悔を抱えてしまいます。
でもそれは、
１２巻と巻数を積み重ねた中で、
コウノトリ先生や四宮先生、
他の先生も同じように抱えている痛みである事が読んできた読者なら分かると思います。


四宮先生は患者との向き合い方を変化さえ、
NICUにいた女性医師は耐え切れず、
別の病院に移ったりしています。
下屋先生が選んだ決断はとても困難な道なんだなと思いますが、
より彼女の弱さとそれ以上の強さを際立たせていると感じました。


あと個人的には四宮先生が、
下屋先生であったりゴロー先生に対してしっかり嫌味はいいますが、
ああ患者の事を思っているんだなー、
と相変わらず感じます。
そして、
コウノトリ先生も相変わらずのフォローの上手さです。


巻数を重ねる毎にキャラクターの深みが出てきて、
良いと思います。
次巻も楽しみです。