バート・レイノルズがインディアンに扮した作品

実際にアメリカ・インディアンの血を引くバート・レイノルズが復讐に燃えるインディアンのナバホ・ジョーを演じたマカロニ・ウエスタン。
まだデビュー間もない頃のバート・レイノルズの姿が見られる。


インディアンの頭の皮を剥いでは、
1枚1ドルで保安官に買い取らせていた凶悪なダンカン一味によってナバホ族の集落が襲われ全滅した。
ただ1人生き残ったナバホ・ジョーは復讐を誓い、
執拗にダンカン一味を追い詰めていく。
ダンカン一味はとある人物と共謀して50万ドルを積んだ列車を強盗する。
しかし、
その列車をナバホ・ジョーによって奪い返されてしまう。
列車はとある町に着くが、
ダンカン一味によって襲撃され、
金を隠したナバホ・ジョーは拷問に合う。
ナバホ・ジョーによって命を救われた酒場女たちの活躍によって脱出したナバホ・ジョーだったが、
町の住人を人質に取られてしまう…。


ナバホ・ジョーが使うのは拳銃ではなくライフルとナイフ、
そして手斧なので邦題はズレている。
そもそもナバホ・ジョーは確固たる目的があってさすらっているわけではない。
たった1人で何十人ものダンカン一味を相手にする様子が、
ライフルで的確に敵を狙い撃ちし、
背後から音もなく忍び寄ってはナイフを胸に突き立てるなどリアルだ。
マカロニ・ウエスタンらしい残虐さも、
終始無表情なナバホ・ジョーがやると説得力がある。


ダンカン自身もインディアンと白人のハーフで、
そのことで虐められるなど屈折した育ち方をしている。
そのため人殺しを何とも思わない性格であり、
インディアンを目の敵にして手当たり次第に殺しまくっている。
もちろん自分を虐めた白人も嫌っており、
気分次第で殺しまくる。
列車強盗をした時には赤ん坊連れの若い母親まで撃ち殺してしまう。
つまり何でもありなのだ。
このキャラクター設定は強烈だった。