北海道・江差、奥尻

自転車に乗ったさくらがとらやの店先に登場して、

いつもの朝の幕開けである。


今回は、
盛りだくさんの内容であるが、
共通する
のは人の『幸せ』を大事にする気持ち。

そして、
気になることや腹が立つとポイと旅に
出ようとするいつもの寅。

気持ちの整理を必要とする時は、
多くは沈思黙考
であり、
寅のように反射的に旅姿にはなれまい。

しかし、
それが生業が渡世である寅の真骨頂でも
あり、
次回作への橋渡しになるので黙って観ていれ
ば良いこと。
。
。
なのだが、
48作の折り返し点を
過ぎるまで毎日見続けたのが良くなかった。
笑
これからは、
休み休み、
味わいながらの楽しみと
しよう。
と、
いま寅に誓った。


この作品が公開された昭和55年に奥尻島に行って
いる。
台風で船が止まり友人宅で1週間過ごした。

島ならではの体験は、
船が止まると店先から物、

食料品が消えること。
しかも、
魚介類が消えた。

捕れた魚はすべて島外に売られるからだった。

船が動くと、
古い日付の新聞、
雑誌と一緒に既に
傷んだ野菜なども店頭に並んだ。

島の牛乳は沢山あったが「飲む前に瓶を振るな」
と注意されて買えなくなった。

（浮いてくる物があって、
、
、
笑; ）
驚いたのは戸締りをしないこと。
カギをかけると
逆に怪しまれて噂になることもあるらしかった。

２，３日も居ると、
自分もすっかり島の人になり
きって道行く旅人を見かけると友人と『観光客』
呼ばわりしたものだが、
、
平成5年7月の夜、
島を
大地震が襲う。