アニメ作品のサントラ・・・では括れない

満腹です。
久しぶりに耳が幸せになるCDを買いました

Disk1はユーフォ本編で使用された劇伴メインで、
内省的でキャラの心情に寄り添うピアノソロや、
情景や舞台転換を表す弦楽アンサンブルがちりばめられており、
作品本編の印象的なシーンを追体験できる優れたテキストとなっております。
個人的には音響効果の入ったシンセティックな曲が印象に残っており、
「Disk1-9. 静謐なる心」のように、
サラウンド音響で聴くと身体に沁み込んでくるような感じに浸れました。
ピュアオーディオで聴き込むほかに、
曲に応じてサラウンドポジションを色々変えてみると、
アニメ本編の持つ「研ぎ澄まされた空気感や陰影」が部屋全体に展開されるようで面白いです

Disk2～3は、
もはやサントラというより、
ブラスアンサンブルオムニバスと言えるような、
煌びやかで汎用性の高い音源が詰まっています。
個人的に特筆だったのが、
3曲目の「韃靼人の踊り」で、
コンテスト形式の課題曲という性質を考えれば、
編曲上「端折られる」譜面が出てきそうなものですが、
この楽曲は実に12分の尺で展開されています。
正直この1曲だけでも購入した価値があった、
と個人的には感じました。
若草色で瑞々しい音色と、
ニュアンスを損なわないバランスの取れたテンポで、
非常にスッと落ちてくる感触、
とても満ち足りた思いがします（府大会で銀、
ってレベルではないですが）。
勿論他の課題曲も聴き応えありです。
ブックレットもサントラや選曲への想い入れが綴られていて読み応えがあります。
Disk2と3を延々と聴き込んでいくうち「えっとこれ、
アニメのサントラだったよな」と、
我に返ったり（笑）

全ての音楽好きに勧めたいです