私たちは決して一人ではないのですね。

大学のゼミ。
福祉政策について、
かなり具体的な案をぶつけ合うというものでしたが、
どうしても一つ突き抜けたアイデアが出せませんでした。
そのときの歯がゆい思いは今も心に残っています。
熱意だけでは、
からまわりするだけなんですよね。
社会に出ても同じ。
つまらない会議に時間を潰されて、
文句は言いたいんだけど、
だからって対案がでるわけでもなく。
やっぱり、
頭が悪いのかなー、
才能ないなーって。
この本は、
そんな私のグズグズした思いを、
かなり前向きに変えてくれる1冊でした。
具体的で、
実践的。
アイデアが出るまでの思考経路や、
成功例もわかりやすく、
いっしょに思考実験しながら読み進められます。
だけど、
前向きな思いにしてくれた一番のポイントは、
他のクリエイティビティを高めることを目的とした本と比べて、
特にチームでの創造力を高めるってところに力点が置かれている点だと思います。
大阪大学の学生さんのように、
互いの思考を刺激し合って、
まったく新しいものを生み出していくところです。
一人じゃないってところが、
なんだか勇気を与えられるって感じがします。
ティナさんの前書きを読めばわかると思いますが、
自分自身の未来を切り開いていくのは、
自分に与えられた役目であり、
その方法は確かにあるということ。
自分一人だけで創造性を解放するなんて、
ちょっと難しいかもしれないけれど、
私たちは決して一人ではないということ。
今更ながら、
大学のゼミのときに、
もう少し考える方法について意識していられたらよかったな、
と思いました。
さあ、
明日の会議はどうしようかな。
最初はうまくいかないかもしれないけど、
だけど、
私は前向きです。
ティナ先生、
ありがとう。