老い先 短し 遊べよ おやじ

普段、
ほとんど小説を読まない、
所謂“おっさん”と呼ばれる部類に属しているものです。


ある日、
妻がくすくすと楽しそうに小説を読んでいたので、
尋ねてみると「あなたの地元(京都)を舞台にしたお話で、
映画にもなるのよ」とのこと。


なんとなく読み始めてみたのですが、
“先輩”と“黒髪の乙女”、
二人を取り巻く不思議な人々と世界観が、
とても魅力的なお話でした。


地元には久しく帰っていなかったのですが、
読んでいると脳裏に浮かぶ景色、
距離感、
空気感までもが、
まさに京都の町並みそのもので、
懐かしくなってしまいました。


いきおい、
映画も見て来ました。

年齢の所為にしたくはないのですが、
上映時間の関係もあるのでしょう、
テンポが速く、
小説と設定が多少異なる部分もあってか、
脳内処理が追いつかない内に終幕となってしまいました。

妻は「平行世界なのよ」と解説にもならない解説を述べながら、
とても楽しそうに鑑賞しておりました。


もう直ぐ、
脳内処理が追い付かなかった悔しさを、
自宅でじっくり解消する事が出来ると思うと、
今から発売日が待ち遠しいです。


また、
映画を楽しめた方で(そうでない方も)、
原作を未読でしたら、
是非とも読んでみることをお勧めします。


映画とはまた違った、
“先輩”と“黒髪の乙女”、
二人を取り巻く不思議な人々と世界が待っていることでしょう。