自然と生命に対する畏敬の念に満ちながら、自論の<動的平衡>系を豊富な例を用いて非常に分かり易く解説した秀逸な書
「生命現象とはタンパク質の合成と分解のサイクルから構成される<動的平衡>系である」、
との著者の従来の主張を豊富な例を用いて非常に分かり易く解説した秀逸な書。
デビュー作(?)「生物と無生物のあいだ」の時から感じている著者の筆致の巧みさ(湯川秀樹氏、
寺田虎彦氏など、
科学者の中には筆力の高い人物も多い)が益々冴えて、
本当は難解な分子生物学事象を読者に身近なものとする事に成功している。


「歳を取ると一年が短く感じられる理由」、
「ショートケーキの太らない食べ方」といったユーモラスな話題を散りばめながら、
生命現象の本質に迫る解説をしたかと思うと、
記憶を司る脳中の(個々の)細胞は常に入れ替わっているので、
細胞(分子)は(HD,CDの様な)恒久的記憶媒体とは成り得ず、
人間が"記憶"と思っているものは常に"現在"の思惟であるといった日常において人間が陥り易い錯覚を指摘してハッとさせたりと縦横無尽である。
そして、
著者の意匠としては後者に比重を置いている様である。
即ち、
「生命とは機械のパーツを集めたもの」ではなく、
「生命は人間がコントロールするには向かないもの」であるとの主張である。
進化論は前面に出て来ないが、
長~い"時間"を掛けて出来上がった現在の生命(生物)を人間がいじる事(遺伝子組換食品、
ES細胞、
iPS細胞など、
これには当然異論もあろう)への警鐘の念が強い。
そして、
まさに「生物と無生物のあいだ」のウィルスと抗生物質とのイタチごっこの話を持って来る辺りは語りの妙である。


終盤で、
<動的平衡>系を「ゆく河の流れは絶えずして、
しかももとの水にあらず」に喩えて、
「可変でありながらも持続可能な系」と改めて言い換えて解説している点にも著者の深意が窺えた。
なお、
単行本に加筆した第9章で、
<動的平衡>系の可視化用のモデルを提示し、
これをオートファジー理論と結び付けている点も興味深い。
全体として、
自然と生命に対する畏敬の念に満ちた含蓄の深い快著だと思った。
新版 動的平衡: 生命はなぜそこに宿るのか (小学館新書)

その他の感想

やっぱりかわいー!
辞書代わり
「読み方」そのものを論じた名著
いつも通り安心して買い物ができました。
超いいですよ。
レインコートポンチョ
エアコンの側面にパイプがある場合は完全に覆えない
これは、永久保存版でしょう
思い描いていた以上
じゃま
弁護士廃業は重ね重ね残念
職場用(医療機関/室内履き)に購入
月に500枚以上出力していますが・・・
何回聞いても飽きない歌声♪
Diginnos Tablet DG-Q10S と、IMPRESSION KT-i7A4.0 用に買いました。
陳腐な偽物です
人間関係が複雑
立ち止まってこの本を読もう
革製品だから(震え声)
かなり愛用してます。
レンジ上ラックはオーブントースター用
途中でエンジン止まった。
古いバイク修正
文句なし!の最高点です。
もういらないので送ってこないで!
フィルム自体は素晴らしいが、貼り付けが難しいかも
面白かったです。が、
ペンタブレットの表面に敷いています
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