世界最長のSFシリーズがリスタート！オリジナルの読者も新規の読者も大歓迎！是非ご一読を！

　本書（kindle版）を読み終えて、
PCの画面に向かって拍手してしまいました。

　それほどの感激。

　21世紀世界のからみあった諸問題をエンタメSFらしい蛮勇的理想主義で粉砕していく（であろう）ストーリーに、
懐かしさと新しさの両方を感じました。


「宇宙英雄ローダンシリーズ（以下、
「正篇」）」が「西」ドイツで刊行開始されたのは1961年、
米「ソ」冷戦の真っ只中です。
若い方には想像もつかないかもしれませんが、
1964年生まれの私は、
少年時代、
自分の寿命が尽きる前に熱核戦争で人類が滅亡する可能性に時々（本当に時々、
ごくたまに、
ですが）思いをいたしていました。
そんな時代背景の下に書かれ始めた正篇は、
作中の年代では1971年、
合衆国の宇宙飛行士ペリー・ローダンが人類初の月面着陸（現実世界では1969年）とともに超絶テクノロジーを有する異星人と接触（現実世界では、
残念ながら未実現）するところから始まります。
そのテクノロジーを縦横に駆使して東西ブロックの紛争を解決、
さらには太陽系外にも進出し、
月面で出会った星間帝国「アルコン帝国」をもしのぐ勢力「太陽系帝国」を築き上げていきます。
その後も、
天の川銀河内外の様々な勢力との接触と闘争、
地球人類の起源解明、
そして超越知性たちの壮大な計画を知る、
等々、
シリーズは週刊発行で途切れることなく続き、
いつの間にか統一されたドイツでは、
2900話を超えて今なお継続中だそうです。