行政書士開業に必須の本

私は税理士事務所を経営しています。
相続税の業務で遺言や相続手続のご相談を頻繁に頂きます。
そのため、
著者がお書きになった『行政書士のための遺言・相続実務家養成講座』を購入しました。
現在この本は私の事務所で活躍しています。


私は業務拡大の一環として遺言書作成・相続手続を業とするため、
近々に行政書士の登録をする予定です。
そこで行政書士開業の情報入手に書店を訪れると、
本書が目に入りました。
著者名を見ると『遺言・相続』の方と同じだったので即買いしました。
結果は大正解です。


まず、
冒頭で行政書士の失敗事例が掲載されています。
そこで一気に引き込まれました。
さらに著者は開業のノウハウと実務の技を「これでもか！」と注ぎ込んできます。
ライバルになる開業予定者に「ここまで公開していいのかな・・・」と余計な心配をしてしまう程の質の高い情報も多々書かれています。

また、
開業している私が「ハッ」と気づかされることも書いてあります。
例えば「お客様を事務所に招くか客様の所にお伺いするかの判断基準」は、
普段は考えもしないことでした。
この細やかな配慮には思わず唸ってしまいました。

このように本書は「行政書士」を銘打ってありますが、
士業が心がけるべき点まで押さえています。
税理士の私も勉強になりました。


なお、
本書はこのジャンルの本によくある「こうすれば儲かる」「こうすれば成功する」といった実現性の低い内容ではありません。
現実を直視している本です。
パラパラ読みできない、
真正面から向き合う価値がある書籍であるといえます。


このような実務本は今までなかったのではないでしょうか。
本書は行政書士の開業を検討されている方にとって必携といってよいでしょう。