「共に生きよう」のメッセージで初めて存在を知った人にも

震災後、
テレビで、
手書きのメッセージが書かれた白いシャツを着たサッカー選手を見た。

ドイツに内田という選手がいることを、
実はこの時に初めて知った。

「日本の皆へ･･･〜･･･共に生きよう」の文字を読んで、
生まれて初めてＣＭで泣いた。

だから、
本の存在を知り、
ああ、
あの時の、
という思いで興味はあったが、
正直、
手にするには、
かなりの勇気が必要だった。


かわいいお嬢さんたちが歓声をあげて買う本？
サッカーがわかっている人が読む本？

私はそのどちらでもないが、
読んでよかったと思っている。

仕事で念願の独立をし、
ほっとするとともに、
急に不安になっていた時だった。


道は違えど、
立つ地は違えど、
年は違えど、
本気で前へ進もうとする人の存在は、
力をくれる。


矛盾も満載で微笑ましい。
が、
多分、
それは彼が正直に書いたから。

読もうかどうしようか迷ってこの欄をチェックしている方、
余計なことは気にせずに、
ぜひ、
本を手に取ってください。