1980年代以後の「現代」に重点を置いた「トルコ現代史」
オスマン帝国末期から現在までの「トルコ現代史」である。
全320頁。
力作である。

トルコ共和国では、
過去二度の軍部クーデターがあり、
建国(1923年10月29日)から第一クーデター(1960年5月27日)までが「第一共和政」(約37年間)であり、
第一クーデターから第二クーデター(1980年9月12日)までが「第二共和政」(約20年間)であり、
第二クーデターから現在までが「第三共和政」(今年で約37年)である。
現在の親イスラムの公正発展党単独政権は2002年以来、
約14年続いている。

概要
序章 トルコの現在。
本書の分析視角。

第一章 オスマン帝国末期から第二次大戦終戦。
・・帝国末期の権力闘争。
ケマル中心のトルコ共和国建国。
世俗主義。
国家の脱宗教化。
ケマル死後のイノニュ等後継者による、
絶え間ない警戒心とバランス感覚に基づく第二次大戦対応。

第二章 戦後から1970年代・・共和人民党独裁から、
複数政党制への平和的移行。
1950年民主党のメンデレス政権の誕生。
地方の重視、
農業の重視、
イスラムの復活、
ケマルの世俗主義への批判。
1960年軍部クーデターによる民主党政権の終焉。
民政移管後の不安定な政権運営・・・。

第三章 冷戦期の外交
第四章 1980年のクーデター。
第三共和政の開始。
オザルの時代。

第五章 クルド問題。
オザルの死(1993年)後の不安定な連立政権。
新イスラムの福祉党の躍進
第六章と第七章は、
公正発展党と指導者エルドアンについて書かれている。
まさに現代史である。

第八章 トルコと日本の関係史
終章 2016年のクーデター未遂、
外交課題等
私的感想
●重厚な新書版「トルコ現代史」である。
大変勉強になった。

●以下は、
ど素人の感想なので、
誤解、
無理解、
知ったかぶり等、
ご容赦願いたい。

●本書は本文303頁のうち、
第三共和政部分が約165頁を占め、
その中でも、
公正発展党部分が約83頁を占めている。
「現代史」の中でも、
特に「現代」(現在?)に重点を置いている。
トルコ現代史 - オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで (中公新書 2415)

その他の感想

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