連戦連勝から連戦連敗へ

初めて見ました、
真珠湾攻撃のオアフ島の山間を攻撃隊が飛ぶシーンは、
のちの連合艦隊で使われたものでしょう。

物語は２航戦の飛龍と山口多門少将と艦攻の爆撃士の主人公ですね。

ミッドウエイでの戦闘、
３空母が被弾してからの飛龍の奮戦と味方駆逐艦の魚雷による処分。

そして艦橋に残り艦と共に沈む山口少将、
加来館長の姿は涙が出ます。

主人公のセリフのみで語られたわずか２か月前の４月９日のイギリス東洋艦隊との戦闘（軽空母１、
駆逐艦１撃沈、
日本側被害艦ゼロ）にミッドウェイ海戦と同じ事が起きたのを知っておられる方も多いでしょう。

加賀を除く空母５隻でセイロン島の港、
施設を第１次攻撃隊が攻撃し指揮官機が「第２次攻撃隊の要あり」。

艦爆隊は陸攻用爆弾を装備、
その間に敵空母発見の入電、
山口少将ふは直ちに攻撃隊発信を具申、
南雲司令部は艦攻用爆弾に換装命令、
第一次攻撃隊が帰投する頃、
突如、
英爆撃機９機が赤城に教唆攻撃し着弾し水柱が上がるまで誰も気が付かなかった。
第２次攻撃隊は英空母ハーミズと駆逐艦ヴァンパイアを撃沈、
目出度しとなりました。

しかし、
この時に赤城が被弾して中大破していればミッドウェー海戦は番うものに成ったかもしれないと思います。

旗艦が被弾すれば南雲司令部も基地と空母の両方を攻撃する作戦の困難さをよく理解できたのではないでしょうか。


ミッドウェー海戦の日米の戦力差は日本が空母４隻（飛行機約240機）、
アメリカ空母３隻（約２４０機）プラスミッドウェイ島基地航空機（７０機）と劣勢でした。

もし運よく勝っていても、
空母に陸軍航空部隊を載せて東京を攻撃するアメリカが和平なんか求める訳もないです。

２年後に大量建造されたエセックス級空母、
軽空母が竣工すれば勝ち目は無かったでしょうね。