震災後も大事

『東京防災』が災害に直面した時の対処法に重点が置かれていたとするなら、
こちらは震災後の避難先での生活や経済支援などを含めた生活再建にも力点が置かれている。
公的支援による各種申請書類の手順や手続きなど参考になる。
災害から逃れる事しか頭に無く、
本当に必要な物を持ち出せなかった事で後の生活に支障をきたす事は考えられる。

防災グッズは勿論大事だが貴重品持ち出しも考える必要がある。
現金・身分証（運転免許）・通帳と印鑑やクレジットカード・保険証券・権利書・年金手帳など、
まだまだ必要とされるものがあるだろう。
それは家庭の事情によって異なりその優先順位も変わってくる。
自分や家族にとって本当に何が必要なのかを考えねばならない。

それらを一つに纏めて安全な場所に保管し、
いざとなったら持ち出せる状態にしておく。
咄嗟の場合には思い浮かばず後から気が付いて後悔してからでは遅い。
そんな事態も含めて最低限何が必要か書き出してみると良い。
政府や行政に頼る前に自分でできる事があるなら考える。
そんな注意を喚起させる災害啓発本である。