色々な人生のドラマを感じた映画

ただ、
ただ切なかったです。
誰も悪くない。
誰しもそれぞれに心に思うことをもって生きている。
人の縁や時の流れの必然さを感じました。
自分の目の前にきたこと全てが自分にとって必要な出来事であり、
自分がそれをどう受け止めるかで生き方も変わっていくのだろうと見た後に考えている自分がいました。

淡々と仕事をし、
淡々と料理を作り、
日々の生活を淡々と過ごしている。
心に深い傷をもったまま。
その中年の男性を演じる佐藤浩市さんの演技は素晴らしいと感じました。
表情・動き・姿勢・語り口から、
様々なことが想像できました。
画面で見られる映像のほかにも心の中に違う映像も広がっていきました。
それぞれに人生のドラマがあるという観点で、
主役だけでなく、
他の人たちそれぞれの心情を想像しながら観ることができました。
私には、
深い内容の良い映画だと思いました。