不毛な論争には終止符が打たれたが、それは本当の論争の出発点に過ぎない
内容については既に多くの優れたレビューがあるが、
少し別の観点から気付いたことを書きたい。
著者は東京裁判に対する肯定論と否定論のいずれにも与せず、
東京裁判そのものをあくまで客観的に記述することを目指したと言う。
多くのレビュワーもこの点を高く評価しているようだが、
本来的な意味においては本書は東京裁判否定論である。


著者は東京裁判を国際政治ととらえてその政治的側面を克明に描くが、
東京裁判が「裁判」ではなく「政治」であるというのは否定論者の主張そのものなのだ。
否定論者が否定するのは東京裁判の法的正当性であって政治的意義では必ずしもない。
著者はまた「文明の裁き」か「勝者の裁き」かという論争について「文明も勝者も」つまり両面あると言うが、
これも額面通り受け取るわけにはいかない。
東京裁判が文明の名において企図した侵略戦争の違法化に戦後の世界は明らかに失敗したし、
著者もそのことを認めている。
そして著者の言う政治的意義とは、
勝者である連合国にとっては安全保障政策上の意義、
つまり敗者日本の徹底的な無力化(著者の言葉では「無害化」) であり、
日本にとっては、
A級戦犯に全ての責任を押し付けて天皇を免責にし、
「被害者」である国民が連合国と和解することだ。
この双方の目的に応えたのが東京「裁判」であった。
それは正邪の問題ではなく極めて実利的な問題だ。


ただ東京裁判が当時持っていたこの政治的意義を今日的にどう評価するかはまた別問題だ。
著者は靖国の戦犯合祀から筆を起こしているが、
靖国の問題はまさにこの点に関わってくる。
「あとがき」に著者の立場は概ね示されている。
端的に言えば、
今日においてなお、
留保つきながらその政治的意義を肯定すべきというものだ。
国際政治の力学を踏まえれば、
あからさまな否定は得策でないという現実的な判断だろう。
依然として名誉より実利を優先すべきというわけだ。
東京裁判 (講談社現代新書)

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