私たち一般人には知るよしもない裁判や裁判官にまつわる裏話的話題が満載であり、大変興味深く読ませてもらった
私は本書を、
幾つかの裁判を題材にして、
裁判の非情と人情を論じたものだと思っていたのだが、
実際に読んでみた本書は、
裁判及び裁判官にまつわる様々な話題を綴ったコラム集だった。
『おわりに』によると、
本書は、
40回にわたり岩波書店の『世界』に連載した「裁判官の余白録」をまとめたものなのだそうだ。
 

筆者は最終話で、
昔から法廷で面白いことがあると、
「法廷ちょっといい話」という題名のノートに書いておく習慣があり、
このノートのおかげで連載ができたと、
『おわりに』では、
堅苦しくならないように、
少しでも肩の凝らないものをめざしたと書いているが、
本書には、
そうした面白く、
肩の凝らない話題だけでなく、
堅い話題・深刻な話題を含めて、
私たち一般人には知るよしもない裁判や裁判官にまつわる裏話的話題が満載であり、
大変興味深く読ませてもらった。


筆者自身が、
我が国の裁判官は、
個性がなく、
まさに「名もない顔もない裁判官」だと認めているように、
私たち一般人は、
重要裁判の判決には興味があっても、
その判決を下した裁判官の名前や顔には全く関心がないというのが現実だと思う。
テレビで映し出される開廷前の無表情で人間味を感じない裁判官の姿が、
ますますそうした思いを助長してしまっているという感があるが、
本書のコラム集を読んでいると、
いろいろな意味合いで、
そんな裁判官も私たちと同じ一人の生身の人間なんだと思わせてくれる。
 

そんなコラム集の中でも、
特に私が興味を引かれた話題を三つ紹介しておきたい。

私は、
判決は判決日の前日までに当然決めているものだと思い込んでいたのだが、
「実刑か執行猶予か迷うときは、
二つの主文を用意して法廷に臨む。
迷うときは、
最後まで迷う。
法廷のドアのノブを握ったときに決断ができることもある」(32ページ)には本当に驚かされた。
 

「無罪判決をするのには、
勇気がいるとしばしば言われる」が、
これは無罪判決をするといろいろな批判を受けるから、
無罪にする勇気が出ないということでもなく、
「無罪判決を続出すると、
出世に影響して、
場合によれば、
転勤させられたり、
刑事事件から外されたりするのではないかということであろう。
これも、
残念ながら事実である」(82ページ)も、
裁判官人事の現実として、
生々しい。
裁判の非情と人情 (岩波新書)

その他の感想

EX-ZS5用充電コード
不朽の名作をラテン語で
現代の合理性に収まりきらないドロドロとした知的余剰
初心者だからこそ・・・
待ってました、新刊!
作者のお人柄にもふれて、すごく良かったです
芦川いずみが最高
安いの一言に尽きます。
工事費に注意
最初きついですが,すぐなじんできます。
安いけど良いもんだ!
本編一巻の後半部分
パッケージが変わってクオリティが低下
凄く良いですねぇ〜
これは確かにスゴい、8年ものの尿石がとれた
とっても、おいしいです。
まさに正統進化
見て楽し
暴かれるプロデューサーの真の力
とても安くスリムで重宝してます。
デザインは★★★★★
普通に楽しめました
今年もやって来ました
オンは細かい事を気にしなければ楽しい、オフは淡白
必読文献、だと思う
問題なく取り付けられました。
予備としての購入です。
新米主婦の初DIYでも美しい本棚が作れる。
深剃りなのにヒリヒリしない。
浄水器を持っている人のための水素水生成器として重宝しています。
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