珍作

これは無茶苦茶変な映画です。

まずオープニングクレジットがやたら安っぽく、
制作会社も全く聞いたことのないところなので
早くも暗雲が立ち込めてきます。

監督も「パラノーマル・アクティビティ２」の人ということで、
期待していいんだか悪いんだかわかりません。

が、
携帯を使ってる人が毒電波でゾンビっぽくなる序盤は普通にスリリングで、

独特の気味悪さがあってホラーとしてなかなか良いのです。

と思ったら、
すぐ失速して唐突な出会いと別れ、
抽象的な会話が増え中だるみしてきます。

長い原作を無理に圧縮したせいでしょうか？
そしてあの変ちくりんなラストシーン。
驚愕というよりポカーンです。

何も考えずに見ると、
「何だこれ」の一言で終わってしまいそうです。

テレ東の午後のロードショーで見るのがお似合いのＣ級珍作と感じました。

客観的にみて星２つレベルです。

しかし、
この珍品ぶりは好事家の心をくすぐる何かがあります。
これで＋１。

そして、
この映画には携帯やスマホに対する皮肉が込められており、

スマホをいじりまくってＳＮＳに依存する方々に不気味さや少々の反感を覚える人間に
とっては結構共感できるテーマとなっています。
なので＋１。

ただその辺は携帯ゾンビという表層だけでなく随所に暗喩がありますが、
かなり分かりにくいです。


最後に、
普通のエンタメ映画を求める人にとっては星２～３の凡作または駄作でしかない
ということは書いておきます。