ちょっと夢のよう

ニンジャから一番遠そうな「愛と自由と平和と友情を守る」を使命にする、
女子校生でありながらニンジャでもあるという、
考えれば夢の様なお話です。
どんな愛？どんな友情？それをこぶしファクトリーの８人を主役に、
2017年2月から3月にステージも客席も綺麗でゆったりな新宿全労済ホール、
スペース・ゼロで行われた芝居がこのDVDです。


甲賀忍者の末裔の四人が関西から東京に乗り込み、
伊賀忍者の末裔四人の同年代の女子校生忍者と対決するお話。
中でも歌と間合いが素晴らしい甲賀、
関西側の猿飛ノゾミ役の井上玲音さんが最初から最後まで光ります。
その一番の対抗馬の東京、
伊賀側の霧隠ノエル役の浜浦綾乃さんのおバカさんぶりが、
実際の舞台ではDVDより更にキュートなダメっぷりで、
言葉は陳腐ですが、
井上さんの格好良さと浜浦さんの可愛さが２本柱で際立つ舞台でした。


タカラヅカ出身の中原由貴さんがいてくれるお陰は誰もが納得しそう。
私は実際、
舞台を見ながら彼女の登場がまだかと思うほど魅了する人でした。
日替りゲストでハロプロメンバーが出ますが、
この日は℃-uteから矢島舞美さんと中島早貴さん。
矢島さんと絡みたい彼女の超ファンのこぶしファクトリーの藤井梨央さんのあれこれが、
予想出来ますが予想より可笑しくて、
このゲストの回を収録に当てたのは正解な気もします。


特典映像では初公演までの道のりを約30分にまとめて見れますが、
学校などがありなかなかメンバー８人が稽古に揃わなかった苦労の末にあるのだなと分かりました。
その影響があるのか、
このDVDでは物語をぐいぐい引っ張って行くものを私は感じず３つ星にしましたが、
実際の舞台に行った日(収録の前日)の生の印象は、
友情と仲間との葛藤、
板挟みに苦しむ姿がよく出ていい芝居だった事を書いておきたいと思います。
また歌われる歌の場面も舞台が締まり見処になりました。


Ps.藤井さんファンの皆さんには、
日にち薬で癒えるまでこのDVDを見るのは苦しいかも知れないとお節介にも付記しておきたいです。
物語の各所に仲間や抜ける等のセリフが沢山あり、
心に刺さると感じるからです。
研修生四人のファンの皆さんには、
特典映像で演出家の星田良子さんに誉められる場面は誇らしいだろうと思えます！