迫力満点！「聖書」の文字にこだわらず読んでみて欲しい一冊

この二巻は、
イエスの死後に弟子たちが行なった宣教の記録。

今度は手持ちの聖書でできるだけ多くの箇所を確認してみたが、

私に確認できたかぎりではとても聖書を忠実にマンガ化している。

しかもただ文字を絵面に置き換えただけでなく、

マンガとしてダイナミックで読み応えがあるのだ。


聖書の文章は堅苦しくて史実の記述が多く
ともすると誰が何を感じたかが分かりにくいのだけど、

このマンガではそれがとても活き活き描かれている
宣教の旅に一度は挫折したマルコの再挑戦は感動的だし、

石打ちの刑で殺されるステファノが自分を殺す者の為に祈った言葉を思い出して
執拗にキリスト教徒を迫害しつつもサウロが苦悩する姿も生々しい。

また、
天幕職人の妻・プリスキラがパウロ（サウロのこと）を
天幕を買いに来た旅人と勘違いして「商談成立！」とばかりににっこりする姿が
筆舌に尽くしがたいほど可愛らしく、
「プ、
プリスキラさん萌え〜」である。
不謹慎千万である。


敬虔なクリスチャンの方。
手軽に聖書を読みたい方。
面白いマンガを読みたい方。

一巻とあわせて、
それら全ての方にお勧め。