戦争は変わった…軍歌も変わった…

人によって好みの差というものはあるのでしょうが、
自分がこのCDで最も評価しているのは軍歌「雪の進軍」です。


まさかこの軍歌がアニメの中で、
それも可愛らしい女の子の声で歌われる日が来ようとは…不思議な時代になったものです。


自分にとってこの軍歌は、
邦画「八甲田山」の中で、
兵隊たちが厳しい気候の冬山を雪中行軍している時に歌っていた映像が印象深かく、
軍歌らしい勇ましさと共に、
どこか朗らかで明るい雰囲気のメロディーが、
その後の過酷で悲惨な行軍と相反するイメージで、
深く心に残ったものです。


それだけに、
女性声優陣が歌う屈託のない声が、
最初は違和感を覚えました。

しかし次第に雪中行軍の映像で凍えきった心を融かしてくれたのです。


以前までこの歌を聞くと、
吹雪の中一人、
また一人と倒れる兵士たちの姿がイメージされてのですが、
今や少女戦車兵が二人並んで斥候に出る姿しか浮かんできません。


刷り込みとは恐ろしいものです。


でもそれで良いのかもしれません。
新しい時代の軍歌は…