にじみ　かすれ　かなりでます

この商品には一人もレビューを書かれていないので、
商品説明の

　にじむ、
漢字向き

という点に着目して、
えいやっ、
と注文いたしました。
商品自体はすぐに来ました。
夜中に注文して次の次の日に到着。


早速開封して書いてみました。
墨は油煙墨菜種油の墨、
です。


「楷書で」2文字。
『望雲』と書きました。


残念、
にじみがかなり出るので、
線の輪郭がほとんど分からなくなってしまう部分が出ます。
これは筆に墨が多くついていて、

そこへもって、
ゆっくり止めたり運筆したりして、
墨が浸み込みすぎてしまいました。
それならば、
と、
早く運筆すると
見事にかすれてしまいました。
筆は馬毛と羊毛の兼毛、
及び純いたち毛の筆です。
前者はかなり太い径（１３ｍｍ×６２ｍｍ）後者は１２ｍｍ×４８ｍｍの中鋒
です。
どちらもにじむので、
これは紙そのものの特性だと感じます。


この半紙は楷書には向かないと思います。
まだ草書などで書いていないのですが、
おそらく草書や行書など、
流れるような書体で活きると思いました。

十七帖で試そうと思いましたが、
また今度、
気力が充実したときに試して追加レビュウをいたします。


星5つにしたのは、
手すき半紙としての性能や性質は満たされているのではないかと思われるからです。

ただし、
商品説明にあります「にじむ」というのは「かなりにじむ」に訂正したほうが良い、
と感じる方もいらっしゃるかもしれません。


もっといろいろな書体を練習できるようになったらこの半紙が活きるし、
不謹慎な言い方かもしれませんが、


　　　遊べる

半紙のような気がしました。
5枚書いてみましたが、
はなっから「こりゃだめだ｝と放り投げようという気に全くならず、

何とか書きこなそう、
という気になったからです。
これは初級者の主観ですので中級～上級の方々の参考にはなりませんね。


楷書にはやっぱりにじまない、
または少しにじむ、
という半紙がいいのだ、
と改めて感じられたところもいい勉強になりました。