すべての悩みは人間関係から生まれる

　２巻からやっと本格的な物語が始まった気がする。

（１巻目は「ダンまち」という壮大な物語の背景や登場人物やルールの解説書。
）
ユニークな文体や表現にもかなり慣れてきた。
例えば、


　眼鏡を、
すちゃ、
とかける。
（エイナ）
　あのミミズがのたくったようなワケワカメな文字。
（古物商）

ワケワカメ、
イミトロロ、
イミシジミなどという２０世紀にはやった言葉は
いまは死語だと思っていたが、
この本ではしっかり復活している。


　あいかわらずベルはモテキにいる。
同じファミリアの女神ヘスティア、

ギルド本部のエイナさん、
居酒屋のシル、
冒険者アイズ・ヴァレンシュタイン、

恐ろしい官能美神フレイヤ・・誰か忘れてなかったか？

　今回からベルに新しい仲間が増える。

サポーター（ダンジョン探索時における非戦闘員）のリリカル・アーデ（リリ）。

なにかわけありの娘である。
ベルはリリのなかに過去の自分の孤独を感じ、

ほっておけない。
新しい仲間が増えたことで、
その仲間の悩みを背負うことにもなり、

ベルは技術面だけでなく精神的にもひとまわりおおきく成長していく。