訳者いわく「プルーストの醍醐味は精神のドラマにある」
本巻は、
『失われた時』のなかでも、
ひとつの山場をなす巻であるだけに、
読み応えがある。

重要人物も、
つぎつぎに姿をあらわす。


・「私」の祖母の女学校時代の友であるヴィルパリジ侯爵夫人。

・「私」の大の親友となる貴公子サン=ルー。

・当代ナンバーワンのダンディーにして〈怪人物〉のシャルリュス男爵。

・花咲く乙女たちのひとりで、
「私」の恋人となるアルベルチーヌ。

・プルーストの芸術観を代弁する画家エルスチール。


最初の三人はそれぞれ、
「私」の憧れの的であるゲルマント公爵夫人の「育ての親」「甥」「従兄弟」であり、
プルーストの皮肉の利いたペンで、
個性的に描かれる。


花咲く乙女たちが登場する記述も――最初は《どの少女もみな美しい》(328ページ)が、
一人ひとりの区別はつかない。

それがしだいに、
《ふっくらとしたバラ色の頬と緑色の目》をもった少女とか、
《日焼けした褐色の顔に鼻筋の通った娘》とか、
《「ポロ帽」の下にきらきら輝くからかうような目》をした少女……に分離してゆく(333〜4ページ)。

そしてそのなかから、
アルベルチーヌがくっきり姿をあらわしてくるくだり(407ページ)は、
何度読んでもこころ魅かれる。


訳者は解説でいう。

《プルーストの小説の醍醐味は、
行動やできごとにあるのではなく、
それを考察する精神のドラマにあるのだ。
……注意力が張りつめている出だしの進行に時間がかかり、
習慣が力をとりもどす後半に物語のスピードがあがるのは、
精神のなかを流れる時間の速度を反映しているからである》(670〜1ページ)

精神のドラマを味読すること――これこそが、
プルーストの長大な小説を読んでいくときに心得ておくべき要諦だ。


訳者解説で指摘される、
「フラン」から「円」への換算法の変更も興味深い。

これまで訳者は、
鹿島茂『馬車が買いたい』(白水社)が提唱する「1フラン=1000円」を採用してきたが、
今後は「1フラン=500円」で換算すると、
宣言している。
失われた時を求めて(4)――花咲く乙女たちのかげにII (岩波文庫)

その他の感想

スポーツ用途なら文句のない音質。付属品も多く、タッチノイズも気にならないレベル。
残念.
以前のラメ無しとの比較です。
Pennyとキックボードに使用
質感問題なし
本当に「まるわかり」(*^^*)
素早い発送対応で助かりました。
定価は49,800円
国内正規版でないとアフター受けれないのでご注意
ついに実現したハリウッド版「座頭市と用心棒」(笑)
目耳脳
ALL MY LOVINGの入った名盤
あまり効果がないみたいです。
生き生きとした本
結構薄いです
ラムダッシュからの買い換え
武蔵野台地の東縁に少なくとも江戸初期から存在した神社の案内本です
尖った先端部分は自己崩壊して自然に破れる
玄関に置いてインテリアとしても使えます
単純な話し方の本ではない
エアーパッドがさらに滑らかに
どちらも違う良さが
お手軽調理に
ドイツ軍式風飯盒
なんでかなぁ…。
いやいや…。
ジミヘンの楽譜
トップ就任記念アルバム
活元運動
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