幕府御用絵師と蔑む勿れ

コストパーパーフォーマンスでは秀逸な一冊です。
肖像画、
やまと絵、
写生、
南画、
など多彩な画風を誇る探幽を堪能できます。
幕府御用絵師と蔑む勿れ。
正確なデッサン力に裏打ちされた大胆なデザイン力を持つ稀代の絵師が1600年代のこの時代にいたことに日本人の誇りを感じることができます。
価格相応に画面が小さいので少々見づらいのですが、
視力のよい若い人たちにはお勧めしたいですね。
高野山金剛峰寺の襖絵の松や妙心寺天井画の龍など、
実物を見て圧倒された作品たちが掲載されていないのが残念ですが、
美術史上探幽本人の作とはみなされていないのでしょうか？間違っていたらすみません。