面白いコンセプトだが、これではただの歴史の教科書

SNSの進化で、
趣味や職業や特技など様々なレイヤーで生きていく社会になる。

国籍なんかそのレイヤーの一つでしかない。

とても興味深い内容だと思いました。


ただ、
あまりにも前置きが長い。

前置き９割、
本題１割、
といった感じ。


最後の章で、
SNSを利用しながら様々な特技を生かして活躍する個人の記述は面白かったのでこの部分をもっと読みたいと思いました。

ただそこに行きつくまでの前半縲恍・ﾕまでは中世ヨーロッパ史の振り返り。

これではただの歴史の教科書です。


コンセプトは面白いし佐々木俊尚氏の先見力と博識さも垣間見えるのですが
読み手のことを全く考えずにただ書きたい事をつらつらと書き綴っている感じが否めないです。

なんでこれで編集からGOサインが出たのか分かりません。

もっと読みやすく、
面白く仕上げることはいくらでもできただろ、
と思います。
残念すぎる。
次回作に期待したい。