医師向けにはとても有用です。ナース向けかというと疑問です。少し難しすぎるように思います。

本書は「助産師・NICUナース・研修医必携」とありますが、
ナーススタッフ向けであるとすればかなり難解です。

血液ガスを学ぶ上でやむを得ないことではありますが、
数字および数式が多用され、
生理学の基礎知識を必要とします。

他書と比べて特別わかりやすい工夫がされているわけでもなく、
医師でも少し考えながら読み進める必要があります。

この書をNICUナースが使いこなせるならスタッフのレベルはとても高く、
すばらしい施設でしょう。

この本は前文によれば「普段教育している方が書いているのでわかりやすい」と言うことですが、
ただ普段教育している方々は到達目標を高めに設定し、
内容が難化してしまいがちになります。
本書もその例のように思われます。

NICU医師が普段の血ガス検査の解釈を学ぶためにはとても有用と思います。