日本人なら読んで損なし！

時計、
特にゼンマイが動力の「機械式時計」のことや複雑な機構が分からなくても、
導入部での解説が丁寧で読みやすいです。

歴史的な時計産業の流れも書かれていますが、
それはあくまで前章。

「時計」という限られたジャンルではなく、
日本人で、
ものづくりにこだわって究極を目指し、
自認する技術者達の試行錯誤、

結晶に到達したことにとどまらず、
さらなる高み(深み)を目指しているスゴさを
気軽に楽しめる書籍としては今までなかったものだと思います。

この本に書かれていること全てが映像化されたらもっと世の中の人に「日本人のものづくり」の極みを
感じてもらえるかもと、
高望みしてしまいますが……
イヤイヤ、
この本を読むだけで十分にワクワクドキドキできます！
こんな凄い事を自分と同じ日本人が今もやり続けているんだ、
ということを読むことが出来るだけで嬉しくなってきます。