異質なものに溶け込む困難と悦楽を体感できる傑作
18世紀の大英帝国軍人リチャード・フランシス・バートンによるインド・アラビア・東アフリカでの冒険奇譚を、
ブルガリアで生まれ幼少期をケニアで過ごしたドイツ在住作家が史実と創作を織り交ぜて描いた長編小説。


東インド会社士官、
「千夜一夜物語」の翻訳家、
探検家など幾つもの顔を持っていたバートンという人物についての英雄物語や歴史小説としても楽しめるが、
本書にはそれだけでなく現代的なテーマが込められている。


それは、
訳者あとがきにも書かれている「異質なもののなかに溶け込むことの可能性と不可能性」という主題だ。
原書が発表されたのは2006年であるが、
難民問題を抱える今日のヨーロッパや世界各地にとって、
重要性を増している主題と言える(作者のイリヤ・トロヤノフは、
対テロリズムを旗印に国家による市民監視が強化されることを批判する活動もしているらしい)。


「市場から帰る道のりで、
靴底がコリアンダーの匂いの汗をかく」
「どうして我々の信仰には、
これほどたくさんの形があると思う?人が信仰に求めるものが、
森と平地と砂漠ではそれぞれ違うからだ。
その土地の香辛料が、
料理全体の味を変えるからじゃないか。

バートンは、
自分が訪れた土地の人間と同じ格好をして同じ道を歩き同じ食事を味わう。
それだけでなく、
彼は思想や信仰までも組み替え、
自分のアイデンティティを異質なもののなかに溶かしてゆく。
ときにそれが自分の人格の崩壊を招きかねないとしても・・

そして、
本書の素晴らしさは、
異質なものに溶け込む困難さだけでなく異質なものを知る愉しさを描いている点にあると思う。
インド・アラビア・東アフリカ各地の登場人物たちは、
それぞれ異なるタイミングで笑い、
異なる理由で急に大声を出して怒り出す、
活き活きとした人物として描かれている。
さらに、
言語の相違は非常に豊かに扱われている。
例えば以下のような記述がある。


「翻訳者の一団が、
それらを砂と埃の言葉から垣根と芝生の言葉へと翻訳した」
「ウルドゥー語は歌う言葉です」
「スワヒリ語は、
たくさんの美しい景色でできた世界みたいなもんだ」
世界収集家

その他の感想

人間はつながっている。
古すぎて
置き場所を選ばず,静かで印字が綺麗
日本の政治を歴史的に考えています。ただし、講義のシラバスをもとに書かれていますから、読みやすい内容になっています!!
プリウスのシフトは使いづらいしね
時代の転換点に活きた人物の物語
異業種参入に向けた「人」の熱意が感じられた
凄く気に入ってます
めちゃお得!
フックのジョイントが弱いのが玉に瑕
さすがヤマハです
とってもなめらか
がっちりです。
スパイシーです
いいですよ~!
キャラクターの入ったアルバム
一人暮らし向け
想像通りの可愛さ
金持ちとは,自分のやりたいことをやり続け,それが社会に貢献できるまでに能力が高まった人である。
防衛大生の密着取材に興味津々
乾燥肌が改善されました!
あったんだ
デザインは○ですが
丁度でした
ワイド画面
電線・ケーブルの被覆処理に最高
美術品としても素晴らしいカード
年少の息子用
チューブレスタイヤの緊急事態におすすめ
めっちゃいいで〜す
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